光と風と木漏れ日の中で。
光と風と木漏れ日の中で。 第2話
若菜結人、男。
昨日、俺の人生で初めての"同性に告白"をされました。
神様どうか、これは嘘だといってください。
「だりぃー・・・・。」
「結人!ご飯できてるわよ!早く起きなさいっ!」
カーテンを開け、窓を開けた母親が俺の布団をめくる。
「んー。」
「結人?・・・・。あんた熱あるじゃない!」
「・・・・へー。」
まるで他人事の様に返事をする。
「へーじゃないでしょ!風邪薬もってくるから、おとなしく寝てなさい。」
といってめくった布団を掛け直し、部屋を出ていく。
体がだるいと思ってたら、熱があったのか・・・・。
多分、知恵熱だろうな・・・・頭が混乱したんだ・・・・。
携帯ディスプレイを見るとメールのマーク・・・・。
誰だろ・・・・。
"シゲ"
『結人、今日は楽しかったな。
今度も2人でどっか出かけよな。
ほな、オヤスミ。』
シゲのメールに思わず笑みを浮かべてしまう。
布団に潜りながら返事を打つ。
『返事遅くなってゴメン。
昨日は奢ってくれてありがとな。
次は俺が奢るから。
いつか遊ぼう、結人。』
「送信っと・・・・。」
ガチャ
「結人、風邪薬もってきたわよ。」
「ありがと、母さん。」
「お粥も作ったから食べなさい。」
「うん。」
近くのテーブルに風邪薬と水のセットとお粥がのったトレーをおく。
「食べたらちゃんと寝るのよ。」
「分かった。」
パタンッ
「ふぅ・・・・・」
タメ息をつき、トレーにのった薬と水に手を伸ばす。
「粉薬・・・・。俺これ嫌いなのになぁ・・・・・・。」
我慢して薬を飲み、お粥をさましながら食べる。
「味わかんねーよ・・・・。」
どうやら熱は俺の味覚までおかしくしたらしい。
食べ終わり、満腹と薬のせいか眠気が襲ってくる。
「ねっみー・・・・。おやすみ。」
誰かに言うまでもなく呟く。
「・・・と・・・・ゆう・・・ゆう、と・・・・・」
誰かが呼んでる・・・・?
「ゆ・・・・うと・・・ゆうと・・・。」
重たい瞼をうっすら開けその人物を見る。
「結人、起きた?」
「わぁ!!」
ガバッと上体を起こす。
「えええ、英士!?・・・・///」
「おはよう結人。よく眠ったみたいだね。」
な、何で・・・・何で英士が・・・・・
「ななな何でここに・・・!!??」
「遊びに来たら熱があって寝てるってオバサンが言うから。」
「なんで母さんは部屋に入れたんだよっ・・・///」
「オバサンは友達と遊びに行くから俺に看病頼んだんだよ。」
「か・・母さん・・・・・。」
ガクっとうなだれる。
英士の手が俺の額に触れる。
あ、冷たい・・・・じゃなくて!!
「え、英士!?」
声が裏返る。
「もうだいぶ熱は下がったみたいだね(ニッコリ」
「あ・・・・」
「結人、なにか期待してた?」
「し、してない!!・・・・///」
布団をベットの端に寄せ、ベットの上に体育座りする。
「ねぇ結人。今の状況分かってる?」
「え・・・?」
「好きな人と部屋に2人っきり。しかも親は出かけてて、誰も来ない。」
「しかも相手は風邪を引いてて弱ってる。これって最高の条件じゃない?」
「っ・・・・///」
ドンッ
下がって壁に背をつける。
"ただいまー。英士君どうもありがとねー。"
母さんが帰ってくる。
「冗談だよ。」
英士はクスクスと笑った。
「・・・・・///」
「じゃあ俺は帰るね。」
立ち上がってドアに向かう。
ドアノブに手を掛けたところで英士が振り向く。
「今日は風邪引いてるからやめとくけど、
次は俺のモノにしてあげるよ。」
「なっ」
「じゃあね。」
クスクスと笑いながら出ていった。
え、英士・・・・俺のモノって・・・・・いったい・・・・・・
「問題発言のこして帰るなよ・・・・・・」
携帯にシゲからのメールがきていることを、俺はまだ知らない。
続く。
イイワケという名の懺悔。 2
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藤代:結人は英士のこと好きなんすかねー?
(何故にお前が出てくる・・・・苦笑)
えー若菜クン貞操の危機でしたv(ヲイ
風邪引きです!体育座りです!(真宮サマの影響?
この2話目の話で別のお話を思いついてしまった・・・・
しかも裏行き・・・(爆
まぁ、その話しはまた今度〜v