光と風と木漏れ日の中で。
 


光と風と木漏れ日の中で。




「おっ、若菜やんか。」

「ん?藤村!」

「シゲでええって。偶然やなーこんな街中で会うなんて。」

「ふ・・・・シゲは何してたの?」

「買い物や。若菜ッチは?」

「わ、若菜ッチぃ!?俺も買い物、かな。」

持っていた紙袋を見せる。

「そか。お茶でもせーへん?」

「いいね!俺、喉渇いてたんだよ。」

「ほな、行こか。」
























近くの喫茶店に入った。
冷房が効いてて汗をかいた体が冷えて
少し寒さを感じた。

「夏休み若菜ッチは何しとん?」

「ゲームとか、サッカーとか英士と一馬とで遊んだりかな。シゲは?」

「俺か?俺は修行や。」

「しゅ、修行ぉ!?どこで何やんの?」

「ヒミツ」

「教えろよ。」

「あかん。秘密やv」

「ケチ。」

「何とでもいいや、若菜ッチ。」

「・・・・あのさぁ、その"若菜ッチ"つーのやめろよ。」

「じゃあ何がいいん?"若"に"ゆうとん"に"若菜っ葉"に茶パツ・・・・・」

「なんであだ名つけるんだよ。普通でいいだろ。(呆」

「わかってないなー。結ちんは。」

「だからヤメロって!(汗」

「つれへんなー。」

「もういい!」

・・・・・・プッ

アハハハハハハハハ

何が可笑しいのかもよくわからなかったけど、
なぜか笑いが止まらなくてシゲと二人で笑い合った。

携帯の番号とメールアドレスを交換して喫茶店を出た。
お金はシゲがだしてくれた。




















「ただいまー。」

「結人ー。英士君と一馬君来てるわよ。
  上がってもらったから、ちゃんと謝りなさいよー。」

玄関を開けてすぐに母さんがリビングから俺に声をかける。

「んー。わかったー。ありがと。」

母さんにありがとうを言って階段を上った。

ギシッ・・・・・・・

ギシッ・・・・・・・

階段が一段一段踏むたびにギシギシと音を立てる。

この家も古いな。改築すりゃーいいのに。

カチャ

ドアを開けると、
英士がクッションに座って雑誌を読んでいて
一馬はゲームをしていた。

「おせーよ結人。」

「悪いっ2人とも。来てると思わなかったからさ。」

手を合わせ二人に謝る。

「お帰り。別にいいけど何処行ってたの?」

「英士。ちょっとそこまで買い物。」

英士の目線が俺の持ってる紙袋にいく。

「途中、シゲに会ってお茶してきた。奢ってもらったんだぜ。」

ベットに腰掛ける。

「シゲ?」

ゲームに夢中な一馬が聞く。

「藤村成樹だよ。あの金髪の。」

「結人、名前で呼ぶほど仲いいんだ。」

「いや別にー仲いいってゆうかそう呼べって言われただけ。」

「ふーん。」

「なんかさーあいつ面白いんだぜ。
  夏休み中修行してんだってよー。
  しかも変なあだ名付けられるし。」

一人笑う俺。なんだ・・・?

「英士?どうしたんだよ。」

英士は読んでいた雑誌を閉じた。

何も言わない英士の顔を横から覗き込む。

英士まつげ長いなーーー
・・・・・って英士の顔が近づいてきてるのは気のせい?

「んぅっ・・・・・・!!」

いきなりの事で何が起こったのか分からなくて

俺は瞬きを何度もした。

瞬きしても状況は変わらなくて、

目の前に英士の顔があった。

唇が柔らかいものに触れていてキスされていることに気づいた。

英士の唇が離れ、俺はバッと下がり口(唇)を片手で押さえた。



「なっ・・・・・///」

「どーした?結人。」

ゲームをいったん止めてこっちを向く。

「結人、熱あるみたいだよ。一馬。」

赤くなって何も応えられない俺に変わって英士が普通どうりに答える。

「そーなのか?じゃあ、もう帰ろうか。」

「うん、そうだね。」

「っとその前にトイレ。結人、トイレ借りるぞ。」

俺はコクっと頷いた。

ゲームとテレビの電源を切り、立ち上がりドアに向かう一馬。

「待ってろよ、英士。」

「わかってるよ。」

バタン



「ど、どうゆうつもりだよ英士!!お、男に・・・・・・」

「キス?」

・・・・・やっぱり。あれはキスだったのか・・・・・。

「そうだよ!なんでいきなり!!」

「結人が悪いんだよ。他の男の話しなんてするから。」

「他の男ってシゲのこと・・・・?」

英士はニッコリと笑った。目が笑っていなくて少し怖かった。


「結人。」



「覚えておいてよ。」









”「俺は結人のこと好きだから。」”











「なっ・・・・!?」

う、嘘だろ・・・・・?英士が・・・・・?

「結人は誰にも渡さないから。」

「え、えいし・・・・・。」

カチャ

用を足してきた一馬が入ってくる。

「結人、寝てなくていいのか?」

「だ、大丈夫。もう直ったから。」

「なんだよそれー。まぁ俺達帰るし、またな、結人。」

「おう。」

先にドアを開けて廊下にでる一馬。

「また、ね。結人。」


英士はまたニッコリ笑った。今度はさっきと違った笑みで。
・・・・・・・ある意味怖かった・・・・・。


「ま、またな・・・・英士。」

俺は引きつった笑いしか出来なくてヒラヒラと手を振った。

『おばさーん。お邪魔しましたー。』

下で一馬の声が聞こえる。

玄関のドアが閉まった音を聞いて俺はホッと一息ついた。

「なんなんだよ・・・・・・・もうっ。」

ボフッ

ベットに仰向けで倒れ込む。

「英士・・・・・・・・。」






「っ・・・・・///」

キスのことを思い出して恥ずかしくなる。

考えてみればあれがファーストキス・・・・・・・。

「どーしてくれんだよ、英士。」

チラッと英士がさっきまで座っていた場所を見る。

英士は・・・・・・俺のことを好き・・・・・・・

だけど俺は男で、男に告白されたのなんて初めてで、

キスしたのも初めてなのに相手は男・・・・・・・

なんか頭が混乱してきた・・・・・・・・・・












































英士に告白されたとき、

浮かんだのはシゲの顔だった――――――

これは、どうゆうことなんだろう・・・・・・・・


















続く。









イイワケという名の懺悔。
――――――――――――――――――
やっちゃいましたvv
英士サン結人クンに告白ο
しかも○スまでしちゃって・・・・・・ο(無駄に伏せ)
一馬気づかないってスゲーなオイο
普通は気づくだろοてか、気づいてほしかった…(笑)
結人クン英士の告白聞いてるときに
シゲさんの顔思い出すなんて・・・・・ο
いったいどうなるんでしょうοね?(爆)




Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!