独り追いかけっこ V ホラ、やっぱり俺は孤独なんだ。 「 英士 何でいきなりあんな事 ・・・・ 」 したかって?? 一馬には……いや、結人にも そんなこと、分からないんだ。 「 今日の英士、ずっと変だったし ・・・・何かあった? 」 別に何も。今日だけが変だったわけじゃないよ。 もう何日も、自分を隠していたんだから。 いつもの俺、って何・・・・・? 「悩みあるんだったら言えよ・・・。俺たち親友だろ?」 「そうだね。ありがとう。」 ニッコリと笑うと、2人がホッっとしたような顔をみせた。 「 結人 一馬 」 「安心してよ。2人の邪魔はしないから。」 「えいっし・・・・・?」 「だけど、お願いがあるんだ。親友とか思って無くても、 ずっと、友達でいて・・・? 俺を、独りにしないで・・・・・・。」 「何言ってんだよ英士ぃ!!!」 頭痛がする。 目眩がする。 視界がぼやける。 何も感じない。 丸い月はいつのまにか暗雲が隠していた。 闇が、辺りを・・・・ 俺の心を・・・・・・ 支配した。 次