心模様空模様
×６× 「っオレ、は・・・・・そんなつもり、ナイです・・・・ 一度でも、先パイのこと哀れんだり、蔑んだり、 そんなこと、したこともないしっ・・・・。 いい先パイとしてっ、本当に、尊敬してますっ・・・・。 先パイが好きですっ。 自分でもおかしいと思うくらいにっ。 いつも先パイのことっ、見てましたっ・・・・。」 「そばに いたいんです・・・・・。」 「すいませんっ・・・・・ 気付けば、ずっと先パイを想ってたんですっ・・・・。」 笠井の目から、大粒の涙が零れた。 「 これからメンバーを発表します 」 「 ＭＦから。・・・・―――― 杉原 。 間宮 。 以上、２０名。 」 これに賭けてた。 会話が途切れた家族を、 元に戻すために。 精一杯やったんだ・・・・・・ 悔いは・・・・・悔いは・・・・・・ 「三上、後悔なんて 一生するものだろ？」 迷わず進むと、決めたハズ・・・・・ 今更、過去ふりかえってどーすんだよ・・・・・ どうして、今ごろ・・・・・・。 "あの時"は泣けなかったってのに。 なんで、こんな時に・・・・・・・。 「・・・先パイ・・・・・。」 何で今更、 涙が出るんだよ。 手をのばし俺の頬にそっと手を添える笠井。 「俺の言葉は、届いてますか・・・・・？」 「好きです。三上先パイ。」 響きに誘われ、俺は笠井の首筋に顔をうずめた。 雨は止むだろうか。 答えは。 きっと・・・・晴れる。 次 モドル